健康を奪う眼疾患には、実にさまざまな種類が存在しています。なかでも、加齢黄斑変性は、身近でありながら恐ろしい眼疾患のひとつ。眼の中にあって、ものを見るのに重要な部分「黄斑部」に存在する色素「ルテイン」が紫外線などにより損傷することによって、この疾患が引き起こされるという報告があります。
ルテインは、黄色のカロテノイドの一種です。一般的には、緑黄色野菜に多く含まれています。
そのルテインは、緑黄色野菜、とりわけ、ほうれん草やブロッコリーなど緑色の野菜に多く含まれていますが、食事による摂取以外では、体内で産生することができず、眼の健康のために、紫外線からルテインを保護することが重要視されています。そこでTOKAIは、紫外線をカットするだけではなく「ルテイン」の損傷を抑制する、からだ想いのケアレンズを開発しました。TOKAIが提案するアイケアデザインが、これからのメガネレンズのスタンダードを創っていきます。
光(HEV)によって酸化ストレスをうけ、ルテイン劣化が起きやすい。
光(HEV)をカットすることで酸化ストレスを軽減し、ルテインを保護します。
黄斑色素は年齢とともに減少しやすく、60歳以上は20歳代、40歳代よりも色素量が少ないことが示されています。
光による酸化ストレスを減らして、黄斑色素を守るにはどうしたらよいのでしょうか?解決策のひとつがルティーナの装用です。ルティーナは従来の一般的な紫外線カット付き眼鏡レンズの機能に加え、400~420nmの光を効率にカットする機能を持っています。これらの光をカットすることで黄斑色素を保護し、酸化ストレスから眼を守る効果が期待できます。
光による酸化ストレスが視細胞や網膜色素上皮細胞を傷害することが加齢黄斑変性の発症に深くかかわっています。加齢黄斑変性患者は同年代健常者よりも色素量が少なく(上図)、片目が加齢黄斑変性の方では、病気が発生していない反対側の眼の色素量も少ない結果でした。このことから色素量と加齢黄斑変性には関係があり、色素量の少ない方は加齢黄斑変性を発症しやすいと推測されます。つまり高齢者ほどルテインを含む黄斑色素をしっかりと眼に蓄えておくことが重要です
黄斑色素は網膜の中での光の散乱を抑えるため、色素の多い人はコントラストといって白黒の区別がはっきりする(ぼやけの緩和)上、夜間に生じるグレア(例えば対向車のライトがまぶしかったり、電球の光がぎらぎらすること)が弱くなります。ルティーナはルテインを含む黄斑色素の減少を防ぐとともに、グレアの元となる光をカットするので、ものを見るのに有用です。